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WEB漫画について考えてみる:WEB漫画の現在、将来の展望について

タグ:自己流




<キーワード:WEB漫画の描き方 WEB漫画の現在 将来のWEB漫画の展望>

WEB漫画について考えてみようかと思います。


タグ:自己流


WEB漫画というのは非常に自由度が高いのですが、それゆえにフォーマットが統一されておらず、そのため読み手に届きにくかったり操作の説明をいちいちしなければならなかったりします。この点でユーザーフレンドリーとは言えず、そこが欠点でもあるし、逆に自由度が高いという魅力にも繋がっています。


WEB漫画の良さはいろんなところで言われていることなので、ここでは自分が主観的に感じているWEB漫画の良さを書いてみようと思います。

ただし、非常に主観的です。主観的であることがブログの良さでもあると思うので。自分が直感的に感じていることを書いておこうという事です。


WEB漫画の良さ

・内容の敷居を下げられる。また、逆に敷居を上げることもできる。

ここでいう敷居というのは作品内容の高尚さという意味ではなく、描き手の手法のことです。要するに、気軽に鉛筆画をそのままUPしてもいいし、やたら描き込んでフルカラーCGみたいなのも出来るという意味です。1枚15分で描いてもいいし、1枚30時間かけたっていいわけです。


・ペン画にする意味がほとんど無い

前にちょっと書いたけど、WEBの場合はそもそもペン入れする意味がほとんど無いです。この点で編集者の方などに誤解があるようで、クオリティが低いまま手抜きでUPしてるのではなくて、本質的にペン入れの意味を感じない人が多いからです。もちろんペン入れする人も多くいますけど。その人の都合でこのへんは自由にできるという事です。
俺がペン入れに意味を感じないというのは、WEBというのはモノクロであっても基本的にグレースケールだからです。鉛筆やペンタブで描いたグレースケールの線をペン入れで2値化(白と黒のみで中間色が無いデータ)した線にするわけですが、その後仕上げでトーン貼ってもWEB上なのでそのままだとモアレが発生します。また、拡大・縮小の際に非常に都合が悪いです。結果、2値化した画像を再度グレースケールに落としなおすという事が発生します。
つまり、

グレースケール(鉛筆・ペンタブ)→2値化(ペン入れ・トーン・効果など仕上げ)→グレースケール(WEB用出力)

と工程上なってしまっていて、この真ん中部分の2値化の工程が非常に無意味です。最初っから全部グレースケールにしたほうがトーンの明度の幅も広いし(スクリーントーンは10%20%30%が基本なのに対し、グレスケは0%~100%まで自由自在です)、モアレも起こらないし、線をなぞりなおさなくて済むしいいじゃん、ってことになります。ペン入れを行う場合は、WEBだけでなく印刷を想定した場合であると思います。といっても、印刷でもグレースケール入稿ができるわけで、同人などで考えた場合はますますペン入れする意味が薄くなっていくと思うわけです。
また、ペン画で無いだけではなく、線画であることを放棄する人が出てくるのは間違いないでしょう。グレースケールで線ではなく面で描いてくる人や、フルカラーで線がほとんど無い人、ヘタしたら抽象画の連続みたいな漫画も出てくると思われます。



・カラーで描ける

印刷でもカラーで描けるけど、コストが高いです。同人印刷だと3-5倍くらいするんじゃないかなと思います。つまりコストのことを考えずに気軽にカラーが描けるということです。
それと、CMYKカラーでの印刷物よりもRGBカラーのモニターのほうが発色がよい、という面もあると思います。



・萌える絵が描きやすい

なんだよそれwと思われるかと思いますが、上に描いたRGBカラーの発色のよさや、印刷のサイズやペン画などの技法に縛られる事なく細密に描き込んだりすることも可能な為、萌え絵もデジタルのほうがいい場合が多いです。デジタルで描いたものが最もよくみえるのはやっぱりモニター上であると思うわけで、そういった理由からWEB上では萌え絵がさらによい萌え絵になると思うわけです。
また、個人的な感覚ですが、モニタが大きければ大きいほどWEB漫画はおもしろくなるような気がします。17インチで見るのと22インチで見るのを比べた場合、22インチのモニタのほうが漫画の萌え度は高いです。これはアナログの漫画をスキャンしてみて分かりました。つまり、本来雑誌ベースで描かれた萌え漫画であっても、20インチを超えるような大きいモニタで見た場合は、発色などの関係なのか紙の色のせいなのか分からないけど、面白さ(萌え度)は高くなります。このことはHamanaやLeeyesといった漫画専用の画像リーダーで見たときに強く感じます。逆にYahoo漫画とかブラウザサイズだとインパクトが欠けるような気がします。



問題点としては


・人はWEB漫画を探してる暇などそうそう無い

マニアックな人なら時間を厭わずにWEB漫画を探してくれますが、肝心な一般層にまったく読んでもらえないという問題があります。これは、可処分時間の問題であって、一般の人がネットを使う時間は一週間に10時間前後くらいらしいです。正確なとこは分かりませんが、10時間と仮定して、10時間のうち7-8時間くらいはYahooとかでニュース見てると思われます。それと2chとかMixiなどのSNSに2-3時間(多い人はもっとかも)、オンラインゲームなどで何時間か。そう考えると、WEB漫画などのコンテンツを積極的に探す時間というのは非常に少ないわけです。つまり、WEB漫画で一般の人まで広く見てもらおうと思った場合は戦略が必要です。
まず、PCからWEBを見る時間は非常に限られている、という根本的な問題は解決できません。でも、WEBというのはPCだけから見ているわけではありません。そう、ケータイです!ケータイというのはもはやモバイルPC化してきているわけで、ここを狙わない手は無いわけです。商業ベースなどで考えた場合でも、今後ケータイを考えた方向でWEB漫画も進化することが予想されます。ユビキタスとは、偏在する、という意味であり、PCがそこらじゅうに偏在した社会へと移行している、いわば過渡期であるわけです。
例として、中高生の間でのケータイ小説の流行があるわけですが、これは現在の若者の8割がWEBへの定額接続のサービス(auのダブル定額ライトなど)に加入していることが土壌としてあります。小遣いのほとんどをケータイ代に持っていかれている人もいるわけで、そこで無料で読めるケータイ小説が流行してきているわけです。
ケータイというのは、外出時でも家の中でも暇なときに見れるというよさがあります。PCのように机の前に縛られないし、雑誌などの印刷媒体以上にお手軽感があるので、例えば友人との待ち合わせの時や電車や学校など、時と場所を選ばずに見ることができるので、漫画等のコンテンツにとっては非常に良い環境といえます。WEB漫画の場合は音がでない点もよい方向に作用するかと思います。電車や学校の中で音鳴らしにくいと思うし。
ネット平均接続時間(かなり古いかも、最近はもっと長いかもしれないです)→「高速ネット接続の普及で世界の平均オンライン滞在時間が増加」,米ニールセン



・ケータイ用のWEB漫画検索サイトが無い

上に書いたように、今後ケータイで見られるWEB漫画というのは重要になっていくと思うのですが、現在ケータイ用WEB漫画検索サイトというのはありません。あったら登録したいところですが、見つからないのでたぶん無いんだと思います。なので、誰か作ってくれたらいいな。すごいビッグなビジネスチャンスだと思います。でも、版権など諸権利は著作者の物のままでお願いしたい。時々、二次利用など自由に行えるものとします的なサイトがあるけど、そんなん認められるわけないです。無償で非独占的に使用する権利を許諾したものとみなします、みたいなとこに登録できるわけないし、そういう図々しい検索サイトは止めて欲しい…
つまりWEB漫画では、著作権が著作者に帰属することが重要なわけです。著作者に権利があるから活動もしやすくなるわけで、権利許諾なんてのがあったらいろいろ支障をきたすので。無償で登録する検索サイトに権利取られるくらいなら、出版社に投稿するっつーの…





というわけで、上記だけでもWEB漫画というのが相当な可能性を秘めていることが分かっていただけたと思います。



・WEB漫画とアニメとノベルとイラストの関係について

個人的には、WEB漫画はアニメの方向に寄っていくのではなく、ノベルの方向に寄っていくという気がします。
もともとアニメと漫画というのは別物ですが、何が別物にしている要因かと考えると、アニメは映像であるのに対し、漫画は読み物である、と思うのです。
どういうことかというと、アニメの原画の募集のところやネットの書き込みなどでちょくちょく見かけることに、原画というのは絵を描くというより演技をつける仕事で、いわば役者のような仕事だ、というものがあります。つまり、絵の連続とタイミングによって動きを表現するのがアニメであって、アニメの場合の演出というのは連続した動きで行う場合が多いと思うんです。
対して、マンガというのは、絵が何枚もコマで割られているわけだけれど、絵を連続で描いているというよりも、3コマあったら3コマ全部カットを変えて、コマとコマの間のいわば行間で読者に動きを想像させる、という手法が多いように思います。
例えば、剣を振る、というシーンを描いた場合、アニメでは3コマとも同じカット(構図)で、絵をちょっとづつ変えること、アニメーションさせることで剣を振るという動きを表現するわけで、まさに動きによって演技をつける、という感じ。
漫画で剣を振るシーンで3コマ使う場合は、3コマとも別べつのカット(構図)で、最初に大きく振りかぶって(正面ややアオリぎみで、とか)、次に顔アップとかいれて心理などを見せて、最後にバックビューで振り下ろしたところを擬音と一緒に描く、みたいな。実際には剣を振っているモーションは存在しないのだけど、コマとコマの間の行間で読者に振っていることを想像してもらっているわけです。それに、マンガでおんなじ構図ばかりを連続させてたら「なんで同じ構図ばっかなの?」と突っ込まれると思います。ポイントポイントで使うと映像的になってカッコいいとは思うけど。
なので、漫画出身で映像作ってる人がやたらカット割りが多くて繋いで繋いでって感じになるのは、このへんが原因な気がします。逆に映像出身の人が作った映像は、漫画読んでいるような人から見ると冗長な映像に見える場合が多いです。

つまり、アニメが作りたい人の場合は最初っからアニメつくると思うんです。創作の欲求が、動きを表現したい、というとこにあるからです。だけど、漫画の場合は創作の欲求が、話と絵を読んでもらいたい、ってとこにあるように思います。つまりアニメよりも小説などの文章メディアに近い気がします。ラノベが一番近いと言える気もします。


もし俺が出版社の人間なら、まずはライトノベル的に小説とイラストをくっつけたようなケータイコンテンツサイトみたいなのを作ると思います。ノベルならデータが軽いし、そこにケータイサイズのカラー挿絵を入れればコンテンツとしてかなり強力だと思うので。イメージ的には撲殺天使ドクロちゃんにさらに絵を多く足した感じ?5行くらいごとにギャーとかワーとか顔のコマ絵があるとか。使いまわしでも可。
また、なんで漫画じゃなくイラストと小説なんだ、と思われるかと思いますが、時代は漫画からイラストに移行している、とする一説もあるからです。なぜかというとイラストのほうが当たり前だけど一枚絵としての完成度が高いからです。で、一枚絵と文の連携というある種の新ジャンルが起こりつつあるんじゃないかと。このことで漫画が無くなるというわけでは無いですけど。この傾向が最近強くなっているという事です。また、ケータイメディアにはこの手法のほうが向いてるかもしれないと思います。
イラストの隆盛というのは、電撃文庫のライトノベル路線が主流を形成してきました。また、かまいたちの夜に影響を受けたビジュアルノベルというスタイルがエロゲーブランドのLeafから誕生し、さらに、ひぐらしのなく頃に、によってエロ要素無しの一般向けで選択肢なしのビジュアルノベルというスタイルが確立したのは大きいと思います。この意味でひぐらしはエポックメイキングとなる可能性が高く、今後WEB上やケータイメディアでこのスタイルが流行する可能性は高いと思います。
アニメだとデータが重いのと、フォーマットの問題とか、音をどうするか、セリフを吹き出しにするのか音声にするのか、といった問題があるので、ケータイで見る場合は技術が進歩するまでのしばらくの間はワンセグ放送優勢になるかと思います。といってもこれは一般人に届けるためのエンタメとしての考え方であって、アート的に考えるなら、まあ好きにやったほうがいいに決まってるわけです。いかに一般人に届けるかを戦略的に考えると、ケータイという方向性はかなり重要になってくるんじゃないかという事でした。

ただ、WEB漫画にしろWEBアニメにしろビジュアルノベルにしろオンライン小説にしろ、たったひとりの創意によって自我を叩きつけるようにして生まれてくるから面白いものが生まれているのであって、大規模資本を投下して売れ線を量産させようみたいな思想ではいいものは生まれてこないと思います。もともとそういうのから逃れてきた人によって発展したのであって、この線は売れるから各社で大量生産だーってなるとブームにはなると思うけどすぐに陳腐化してしまって、そういうとこから逃れてきた人たちによってまたまったく別のものが作られていくという、いわばいたちごっこのくり返しだったりするのかもしれません。
とはいえ、そういったいたちごっこの生存競争をさらに勝ち抜いていって、継続して続いていったものが文化となるのであって、やっぱり漫画文化やアニメ文化が継続していって欲しいのも現実なわけです。うつせみの眼に美を見たものはそのときすでに死のとりこ!という詩があるように(誰の詩か忘れました、トリスタンってタイトルだったと思う)、もしかしたら空蝉の眼に美を見てしまっているのかもしれませんけど。









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テーマ : 同人 - ジャンル : アニメ・コミック

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