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最近の話と「NHKにようこそ!」を読んで思うこと

タグ:感想系駄文


◇◆滝本竜彦は天才だと思う◆◇


最近、どうにもブログを書く気が起きなくて、更新してませんでした。なんで書く気が無くなっていたのかというと、本音で書けないからです。
アニメ感想ブログって感じの内容なんだけど、アニメ制作会社の事や出版社の事や原画の人とか脚本の人とかその他制作に関わっている人の事をどうしても考えてしまい、感想にならない。結果マンセーな記事しか書けないのだから、書く気も無くなっていく。もちろん、マンセーと言っても無理やりに褒めてるわけではなく、自分が面白いと思ったから書いてるんだけど、そうそう面白いものが毎日あるはずもなく、更新も滞っていく結果になります。

要するに、本音で書いてないものなど、クソだと言う事です。


NHKにようこそ!(滝本竜彦)という小説があるんだけど、NHKは漫画で先に読んでて、あまりにも傑作なので最近出た文庫版の小説も買って読んでいます。んで、NHKにようこそ!はライトノベルでは無いなと思いました。
私は電撃文庫で短期アルバイトしてた事があって、多少はライトノベルの始まりから今までの経過までの流れを知っているつもりです。ラノベは、基本的に剣と魔法のファンタジー以後の、学園ファンタジーを中心としたファンタジー小説系がメインストリームで、例えば電撃や富士見やスニーカーなどのレーベルから出版された小説の事だと思います。
なんですが、分かりやすく言ってファンタジー部分(例えば魔法を使える、ふつうの人には無い超能力がある、妖怪だ)があればライトノベルってすぐ言えると思うんだけど、NHKにようこそ!は全然ファンタジーではない。ネガティブハッピーチェーンソーエッヂはチェーンソー男が出てくるのでファンタジーな部分があるけれど、NHKはそういう要素を入れずにリアル路線で行ってて、作者の実体験を下敷きにしてリアリティを出しているので話が凄く重い。どっちかというと純文学寄りだと思います。

つまり、滝本竜彦は本音で勝負する人で、これがふつうの人にはなかなか出来ません。

今までかなりの量の創作物を見たり読んだりしたと思うけど、滝本竜彦より上と思える人はいないです。自分的に、筒井康隆や石原慎太郎や高橋源一郎、最近の文学界に連載してる人や、綿矢りさや金原ひとみや平野啓一郎、ライトノベルで有名な上遠野浩平や、乙一とか舞城王太郎や清涼院流水よりも、俺にとっては滝本竜彦のほうが重要です。

なんで滝本かと言えば、本音の度合が一番強く感じるから。

量産できる作家の人は、このタイプにはあてはまりません。量産できる人というのは、作品構造に自分なりの独自理論を持ってる人で、あの手この手を持ってこれるので長い期間量産していけるのだと思います。
ですが、本音で勝負していくタイプというのは自分が売り切れたらそれでおしまい。人間ひとり分のリソースなんてえらく限られているので、一回書いてしまったら次が書ける可能性はかなり低いです。このタイプでいうなら例えば綿矢りさや金原ひとみも当てはなると思います。若い感性だけで書いてるんだから否応無く売り切れると思うわけです。で、結果どうなるかというと、エッセイ風のものを延々と書いて行くしか選択肢が無くなる。途中で架空の物語タイプに切り替われれば長く続けられるかもしれないけど、上手く行く確率は低いわけで。


滝本竜彦は断筆するそうです。
NHKのあとがきにある、脳がワーとなってしまう奇病、のせいもあると思うけど、なによりも売り切れ感というか、次は何書くの?的な問題があるからだと思います。脳がワーとなる奇病と、何を書くか、じっくり書けるのかどうか、という問題、両面から総合的に判断しての断筆だと思います。作家として、こんなまともな人、そうそういないんじゃないかと。だって、どうしても自分や家族の生活を考えてしまうし。滝本竜彦の場合はNHKにようこその爆発的ヒットがあるから成せる技だという面もあると思います。
断筆してニートとして暮らして書けるようになったら書く、それは作品に対して真摯な判断だと思うし、ありだと思う。まあ、ニートである必要は無いとは思いますけど。でも、滝本竜彦の文が世に発表されなくなると言うのは、あまりにも惜しい。ので、やっぱり滝本竜彦のぐるぐる人生相談(ファウスト)やエッセイは続いて欲しかったりします。

テーマ : 日記 - ジャンル : アニメ・コミック

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